スタッフブログ

2022
06.07

ドンブリ経営 → ドリブン経営

会社のこと

いま、当社中では「労働生産性」というワードが非常にアツいと(勝手に)思っています。
わたしの部門も、今年度の方針のなかでこのワードを入れました。
当社がいま現在進行形で進めている「労働生産性の向上」について、ちょっとお話できればと思います。

労働生産性というのは、「社員が一時間仕事をしたら、どれくらいの付加価値(利益)を生みますか?」というようなこと測ることための指標です。
ちなみに日本全体の「時間あたり労働生産性」は、OECD加盟38か国中23位でした。
金額で言うと5,086円/時程度で、チェコ(24位)やエストニア(25位)とほとんど数値的には一緒です。
西欧諸国が軒並み上位にいるのを見ると、どちらかというと東欧に近いんですね、日本。

ちなみにこれはチェコの街並み。すてきです。
23327514_s.jpg


さて、
上記の金額は国単位・GDPベースなので単純比較はできないのですが、改めて計算すると、当社の労働生産性も良いとは言えない状況でした。
一生懸命働いてもあまりお金を生まない・・・というのは働く身としても厳しいですし、経営陣としても同じです。
当社の経営陣は、社員の頑張りをいかに効率よく利益に転換して、給与を含めた様々なものに還元するか、に頭を悩ませています。
無駄を省いて労働生産性を上げて、もっと楽しい仕事に変えていこう、社員が楽しいと思える仕事を増やそう、というのが当社の考え方です。

とはいえ数値で見ないとなんとも・・・・というところはありますので、私の部門では、各種システムからデータを吸い上げて、様々な切り口で分析するための「BIツール」を利用して、分析開始の準備をしています。
画面的にはこんな感じ。
ツールはマイクロソフトの「PowerBI」を使用しています。

<ダッシュボード>

20220603-01.jpg

<担当別明細画面>
20220603-02.jpg


実際の数字をお出しできないので、モザイクばっかりで大変恐縮なのですが、単純に言うと
 ① 選択した月の売上数値(売上額、原価、粗利)を表示
 ② それに対して、担当部門の労働時間を表示
 ③ 粗利を労働時間で割り返して指標化
というようなことをしよう、という計画です。

これに加えて、役職や立場、業務によって期待される数字は違うので、それも加味して現在の状況(バイタル)を出したり、
実際にどの業務の負荷が大きいのかとか、どういった案件が時間がかかるのか、というような業務レベル分析をしようとしています。
昨今は労働時間も厳しく制限する必要がありますので、個々人での自己管理や部署単位でのマネジメントにも使って行きたい。

さらに、ヒトと売上の数字が見えてくると、会社として社外的にどういう施策を打っていけばよいのか、社内の人員配置や評価をどうしたら良いのか、という経営方針作成の羅針盤になりえます。
「データドリブン経営」ですね。かっこいい。昔ながらの「ドンブリ経営」とは一線を画すわけです。


実際、我々の業界では「ドンブリ」の方が大多数だと思います。ただ、それだと冒頭の「労働生産性」が上がっていかないんですよね。
直さないといけないところが見えにくいから。いわゆるブラックボックス化による弊害です。
私たちは出来てないところは出来てないところとして、どんどん見える化して、改善していこうとしています。

無駄を省いて社員が生き生きと楽しく仕事ができる環境づくりに取り組んでいる当社、今すぐの転職相談とかでなくてもよいので、ご興味があれば是非ご連絡ください!


イニュエンドゥ@デジタル推進室(統計学とかちゃんと勉強しておくべきだったと後悔中)